銀のスプーンは、猫がよろこんで食べてくれると多くの飼い主から好評です。コンビニやスーパーでも販売されているので手軽に購入でき、価格がリーズナブルに設定されているのも人気の秘密。
ですが、「うちに子には合わなかった」との口コミもみかけます。フードの切り替えを検討している場合は、特徴を知ってから与えるようにすると良いでしょう。
キャットフードお品書き♪
成長の段階に合わせてフードが選べるので便利だと大好評
銀のスプーンは、ベビー用品などで有名なユニ・チャーム株式会社が発売しているキャットフードです。ほかにも、猫用トイレ消臭剤や猫砂、ドッグフードや犬用消臭スプレーなども発売しています。
銀のスプーンの大きな特徴は、子猫からシニアまでのライフステージに合わせてフードが選べる点です。『子猫用』の次が『成猫用』で、以降は『7歳以上用』、『10歳以上用』、『13歳以上用』、『15歳が近づく頃から』、『15歳以上用』、『20歳以上用』と細かく分類されています。ほとんどのライフステージのフードで、ドライまたはウエットタイプが選べます。もちろん『全成長用段階用』も準備されています。
人間と同じように、猫も成長の段階によって、必要な栄養やフードをかむ力、気をつけなければならない体の疾患が変わってきます。ですから、銀のスプーンシリーズではその年齢に最適なものを提供できるように開発が行われています。
『銀のスプーン』というフード名は、誕生した赤ちゃんに“元気に幸せに育つように”との願いを込めて銀のスプーンを贈るヨーロッパの慣習が由来です。まさに猫の一生涯の健康と幸せを実現させるべく、ライフステージに合わせて快適に食事ができるよう研究・開発されています。
銀のスプーンの良い口コミと悪い口コミ
果たして本当に銀のスプーンシリーズは、猫の成長に合わせることができるフードでしょうか。悪かった口コミも含めてご紹介いたします。
【良い口コミ】

いろいろなフードをこれまでに試しましたが、銀のスプーンシリーズのフードをいちばんよく食べてくれました。人間よりも短い人生ですし、猫ちゃんがおいしいと思う好きなものを食べさせてあげたいなと思っています。価格がリーズナブルなのもありがたいです。

これまでお魚づくしをあげていたのですが、いつも同じだと嫌かなと思ってこちらを購入してみました。お魚づくしよりもよく食べてくれましたので、交互にあげるようにしています。私が猫だったら、同じフードばかりは嫌だと思うのでほかのメーカーのものも試していきたいと思います。

うちのニャンさんが、高齢になり食事が困難になりました。大好きなお刺身は小さくカットして与えています。やわらかい食事を探して食べさせていましたが、すぐに飽きてしまうので、こちらのものを試してみたところ、小粒で食べやすいようだったのでリピートしました。
【悪い口コミ】

着色料がたっぷり使われているのを知ってから、与えるのをやめました。よく食べていましたし、原材料までよく読んでいませんでした。本当にこれまで与え続けてしまったこと、勉強不足だったことがニャンコたちに申し訳ないです。

ふだんは銀のスプーンシリーズをよく食べてくれますが、こちらの毛玉ケアのものはダメでした。ほかのフードと混ぜても、こちらの粒だけ必ず残すので猫を飼っている友人に譲りました。毛玉ケアには、これまで通り猫草を与えています。

消化器官が悪い子たち用に購入しています。ほかのフードもいろいろ試しましたが、どれも便がやわらかくなってしまいました。しかし、このフードだけは問題がありませんでした。ただ、どうしても着色料が入っているのが気になります。何を与えれば良いのか本当に悩んでしまいます。
穀物が多く含まれているのが銀のスプーンの特徴
銀のスプーンのドライフードの原材料表示の上位には、穀物、肉類、魚介類などが記されています。
穀類ではトウモロコシ・コーングルテンミール・小麦粉・パン粉などを使用。また肉類ではチキンミール・ポークミール・ビーフミールなどが、魚介類ではフィッシュミール・鰹節・マグロミールなどが使用されています。
1種類の食材に偏らないよう、できるだけ多くの食品から多様な栄養を摂り入れられるよう、配慮されているのがわかります。さらに健康を維持していくために欠かせない、ミネラル類やビタミン類がといった栄養素も含まれています。
猫などの体が小さい動物は胃も小さいため、1度にたくさんの量が食べられません。ですから、1食で多くの栄養素が摂取できるフードが理想です。銀のスプーンでは、まさにその理想を実現させるべくフードの開発が行われています。
穀物アレルギーを持つ猫には不向きかもしれません
銀のスプーンのドライフードで気になるのは、穀物の多さです。原材料は、使われる量が多いものから表記されます。穀物は初めに表記されていますので最も多く使用されているということになります。
肉食の猫は、肉を上手に消化できるよう腸が短い造りになっています。ですから長時間かけて消化をする必要がある野菜や穀類といったものを食べると、お腹の調子を悪くしてしまう可能性があります。
さらに、小麦などは鼻水や皮膚の炎症といったアレルギー症状を引き起こすともいわれています。穀物にアレルギーを持つ猫には、不向きなフードといえます。
肉・魚類が「ミール」というのも気になるポイントです。あらゆる食材から栄養が摂り入れられるのは理想的ですが、「ミール」は人間が食べられないような食材の使用を意味しています。病死してしまった生物や、食べずに廃棄するような内蔵や骨などが混ぜ合わされたものが使用されている恐れがあります。
多くの添加物と着色料が使用されている点も注目ポイントです。「赤色102号」という着色料は、発がん性の危険があるとしてアメリカやヨーロッパではヒトへの使用が禁止されています。
猫は色彩をはっきりと認識していないとの研究結果がありますので、猫のためというよりも飼い主が“おいしいフードを与えている”という気持ちにさせるために使用されているのかもしれません。
気になる成分もあるが、年齢別に分けられている点は評価できる
銀のスプーンには気になる成分が含まれていますが、子猫のころから年齢に合わせてフードを選べる点ではとても便利です。さまざまな食材がバランス良く配合されていますし、猫が食べておいしいいと感じるように作られている点でも高く評価できるでしょう。
ただ、やはり鮮度を保ちながら長期の保存ができるフードにするためには、保存料などの添加物が欠かせません。ペットの体質や生活習慣によっても、添加物が与える体への影響の大きさは違ってくるでしょうが、数年・数十年と摂取し続けた際の影響は未知数です。
人の食生活でもよくいわれることですが、偏った食材だけを摂取するのはよくありません。どんなに体に良いといわれる食材もバランスが大切です。ですから、銀のスプーンに限らず、好みのフードをいくつか把握して与えるようにしておくと良いでしょう。
病気の治療や予防のための療養食の場合は、用法に従う必要があります。通っている獣医師の指示に従って与えるようにしてください。