愛猫が下痢をしたときは、それが危険なものかどうかをまずチェックしましょう。危険性が低い軟便だと判断したら、ストレスやフードなど、原因を取り除きます。軟便になりやすい猫もいるので、体質に合ったキャットフードを選んであげることも大切です。
キャットフードお品書き♪
愛猫が下痢をしているときに気をつけることとは?
愛猫が下痢をしてしまった場合、まずはそれが危険なものではないかを確認しなければなりません。
以下の項目に当てはまる場合、危険な下痢である可能性があるので、すぐに獣医師の診察を受けましょう。
・水や泥のような状態の糞が24時間以上続く
・食欲不振や嘔吐など、下痢以外の症状が出ている
・糞に血が混じっている
時間が経つほど糞が柔らかくなっていく場合も要注意です。また、子猫や老猫は体力がありませんので、脱水症状になると命の危険があります。水や泥のような糞が出た段階で、すぐに病院に連れて行ってあげてください。
動物病院を受診するときは、問題があった糞をプラスチックケースなどに入れて持って行きましょう。
■脱水症状に注意
水や泥のような糞をしているときは、脱水症状を起こしてしまうリスクが高まります。しかし、水を飲ませることでさらに下痢が悪化してしまうことがあるため、注意が必要です。
愛猫がぐったりしているようなら、24時間以内であっても動物病院を受診しましょう。点滴をしてもらえるので、脱水症状を予防できます。
軟便が続くときはストレスやフードが原因の可能性が高い
危険性の低い軟便は、
・ストレス
・フード
の2点が原因で起こることがほとんどですので、見直してみてください。
猫のストレスを解消するには?
猫は環境の変化に敏感な生き物ですので、中には家具の配置が変わっただけでストレスを抱えてしまう猫もいます。愛猫が軟便を繰り返していたら、何か環境に変化がなかったかを考えてみましょう。
・家の雰囲気が変わった
・騒音
・匂いが変わった
・家族(人やほかの動物)が増えた
ストレスの原因の中には、猫に慣れてもらう以外には解決方法がないものもあるでしょう。その場合であっても、できるだけ愛猫のストレスを減らしてあげるように工夫してあげてください。
■適度な運動をさせる
体を動かすことがストレス発散になるのは人も猫も同様です。猫にとって体を上下に動かす運動が最も効果的と言われています。キャットタワーを設置したり、おもちゃなどで遊んであげたりして、適度に運動させてあげましょう。
■ブラッシングしてあげる
ブラッシングには、毛ヅヤを良くしたり毛球症を予防したりする以外にも、さまざまなメリットがあります。
・血流が良くなる
・リラックス効果がある
1日1回ほど優しくブラッシングをしてあげることで、猫は心身ともに安らぎを感じるので、ストレス発散に繋がります。飼い主と猫のコミュニケーションにもなり、信頼関係も深まるので一石二鳥ですね。
フードが原因で軟便になっているときの対処法
キャットフードを切り替えたことで軟便になることがあります。体が慣れないうちは、下痢や吐き戻しなどが起こることも多いようです。軽い症状であれば、フードに慣れていけば症状も落ち着いてくることがほとんどです。
■胃や腸に負担をかけないフードの切り替え方
キャットフードを切り替える場合、いきなり新しいフードだけを与えるのはおすすめできません。フードの切り替えは少なからず猫の負担になります。まずは今まで食べていたフードと一緒に新しいフードを少し与えるようにしてください。
・1日目 新しいフード10% 今までのフード90%
・2日目 新しいフード20% 今までのフード80%
このように、少しずつ新しいフードと今までのフードの割合を変えていくようにしましょう。10~14日ほどかけて切り替えると、猫の負担を最小限に減らせるのでおすすめです。
■消化が難しい穀物が多いことが原因かも?
時間をかけてじっくり切り替えていても、下痢をしてしまうことはあります。優れたフードであっても、あなたの愛猫に合っているとは限りません。体質に合わないキャットフードを食べさせていても猫のためになりませんので、ほかのキャットフードを探しましょう。
また、キャットフードの中には穀物が大量に含まれている商品があります。猫は肉食動物ですから、穀物の消化は得意ではありません。軟便が続く場合は、グレインフリーと呼ばれる穀物不使用のキャットフードに切り替えてみるのがおすすめです。
下痢しやすい愛猫にあげたいキャットフードまとめ
ストレスを抱えやすい猫もいれば、生まれつき胃腸が弱い猫もいます。あなたの愛猫が、気をつけていても下痢や軟便になりやすいタイプなら、キャットフードで対処しましょう。
ここでは、下痢をしやすい猫でも安心して食べられるおすすめのキャットフードを紹介します。
■カナガン
穀物不使用で無添加のキャットフードです。サツマイモやジャガイモ、オリゴ糖が配合されているので、腸内環境を整えるのにぴったりです。
■モグニャン
カナガンと同様、穀物不使用で添加物も入っていません。カナガンと異なるのは、モグニャンは魚をメインとしているので脂質が低いという点です。脂質が原因で下痢をしてしまう猫もいます。脂質が苦手な猫なら、モグニャンが最適です。
猫はデリケートな生き物ですので、ストレスやフードが原因で軟便になることもよくあります。何が原因で軟便になっているのかを突き止めて、正しく対処してあげましょう。中には危険性の高い下痢もあるので、その場合はすぐに病院へ連れて行ってください。